昨年1年間に岐阜県内を訪れた観光客数は、約7104万8000人で前年比1・5%減となり、現在の調査方法となった2011年以降で初めて減少したことが、県の統計調査でわかった。県は「天候や休日の並びが悪かった」などと分析している。一方で、2016年公開のアニメ映画「君の名は。」の舞台のモデルとなった飛騨古川の古い町並み(飛騨市)は、大幅に観光客が増えた。

 観光消費額は、総額2818・7億円で前年より9・5%減少。1人当たりの平均消費額は、日帰り客が3719円と前年より395円減少したが、宿泊客は2万4217円で前年より673円増えた。

 観光地点別の集客数は、1位が土岐プレミアム・アウトレット(土岐市)の719・7万人(前年比13・8万人減)。2位が河川環境楽園(各務原市)の494・2万人(同9万人減)、3位が高山市街地エリアの361・3万人(同0・1万人増)。上位3位の順位は前年と同じだった。

 飛騨古川の古い町並みは、前年より11万人以上増え、38・6万人(同42・5%増)が訪れた。

 外国人宿泊数は、前年比3・8%減の97・5万人。国・地域別では、台湾が17・1万人と中国の16・2万人を上回り最多となった。次いで香港、タイ、韓国、アメリカの順だった。



YOMIURIONLINE 2018年11月10日 13時56分
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