2018年7月27日 07時26分
 静岡県は26日、経済産業省が公表している化粧品生産額の統計に修正があり、2014年以来4年連続で全国1位
(17年は暫定値)とされていた県内の生産額は、実際には3〜5位だったと発表した。14〜17年の1位はいずれも埼玉県だった。

 同省によると、県内に生産拠点を持つ複数の企業が、誤って合併後の生産額を重複して計上したり、他県での生産額を静岡に加えたりしていたという。

 修正額が最も大きかった15年は、当初の4045億円(1位)から66%減額されて1381億円(5位)となった。17年の生産額も、暫定値の4289億円(1位)から61%減の1689億円(3位)に修正された。

 県は企業への聞き取りなどから、生産拠点の県内移転や業績改善によって生産額が伸びたと考え、化粧品生産に必要な水資源の豊富さや交通の便の良さをPRしてきた。

 県の担当者は「全国トップクラスであることに変わりはない」としているが、“化粧の厚塗り”がはがれたことに困惑を隠しきれずにいる。

https://www.yomiuri.co.jp/economy/20180727-OYT1T50000.html