首都圏で羽田空港から品川・都心方面や横浜方面へのアクセスを担う大手私鉄・京浜急行電鉄は23日、広島市内と宮島口を結ぶ路面電車「広島電鉄」で、京急電鉄の車両をイメージした赤と白の全面ラッピング車両の運行を始めた。首都圏では“赤い電車”として知られる京急電鉄。広島市街を走る珍しい光景が沿道の注目を集めた。運行は約1年間の予定。

 京急電鉄は県内では、広島バスセンターなどで空港リムジンバスと京急線をセットにした割引切符「羽田京急きっぷ」を発売しているほか、広島空港に設置の「けいきゅん型券売機」でもANAのマイルが貯まる「京急ANAのマイルきっぷ」などの乗車券を発売している。

 今回の全面ラッピング車両は、平成10年の羽田空港駅(現羽田空港国内線ターミナル駅)の開業から今年で20周年を迎えることを記念し、羽田空港アクセスとしての京急電鉄利用をPRするのが狙い。

 さらに連動のPR企画として、ゴールデンウイーク(GW)期間中の5月3〜5日、広島市内の平和大通りで開催される花のイベント「2018ひろしまフラワーフェスティバル」でも京急ブースを出展。京急ミニ電車を運行するほか、京急電鉄のマスコットキャラクター「けいきゅん」が登場。子供用制服を着用した写真撮影など、家族連れで楽しめる企画も多数用意している。

 京急電鉄は羽田空港国内線ターミナル駅から品川駅まで14分で直通運転。ターミナル駅の乗降人員は28年度、1日平均8万7102人と過去最高を記録するなど、外国人観光客も含む利用客が順調に増えている。

 担当者は「今後も広島など全国各地で、認知度向上を目的としたPRと羽田空港利用者の利便性向上を図ってまいります」と話している。



産経ニュース 2018.4.24 07:08
http://www.sankei.com/region/news/180424/rgn1804240051-n1.html