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観客を魅了した大償神楽の舞い初め=花巻市大迫町内川目の「神楽の館」で2018年1月2日、佐藤慶撮影


 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されている「早池峰神楽」の一つ「大償神楽」の舞い初めが2日、岩手県花巻市大迫町内川目の「神楽の館」であった。
新春を祝う伝統の舞が、約300人の観客を魅了した。

 紋付きはかま姿にえぼしや面などをかぶった演者が、太鼓と鉦(かね)の音に合わせて、二人舞の「鳥舞(とりまい)」や、八幡大神の由来を説明した「八幡舞(はちまんまい)」などを披露。
舞い初めを毎年鑑賞しているという花巻市の無職、千葉正人さん(73)は
「7拍子のしなやかな舞いが大償神楽の魅力。演者には若い人も出てきており、素晴らしい」と話した。

 早池峰神楽は、花巻市大迫町の大償、岳(たけ)の両地区に伝わる神楽の総称。
起源は定かでないが、早池峰山を霊山として信仰する山伏が演じていたと言われ、遅くとも室町時代には存在していたとみられる。
1976年に国の重要無形民俗文化財、2009年にユネスコ無形文化遺産に登録された。


早池峰神楽
新春祝う伝統の舞 300人の観客魅了 岩手
毎日新聞:2018年1月3日 13時27分