路面電車の洋食店
「きっちんせいじ」30日閉店 夫妻の愛情料理半世紀 長崎市、眼鏡橋近く /長崎

毎日新聞2017年12月27日 地方版

 街にたたずむ、緑と白に塗られた路面電車。ドアを開ければ、そこは食堂−−。
長崎市で住民だけでなく観光客や鉄道ファンにも愛された老舗洋食店「きっちんせいじ」が30日、閉店する。
主人の安達征治さん(74)と妻妙子さん(69)は「ありがとう」と幕を掲げ、半世紀の思い出をかみしめて師走の営業を続ける。

 路地に面して停留する電車の先頭部に誘われて店内に入ると、漫画本が並ぶ書棚とともに、天井から下がったつり革が目に入る。

https://mainichi.jp/articles/20171227/ddl/k42/040/201000c