http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2017120901001112.html

 福岡市博多区の仲島遺跡で、2世紀前半(弥生時代後期)に中国・後漢で製作されたとみられる銅鏡が完全な形で見つかった。
市によると、弥生後期の銅鏡が割れていない状態で発掘されるのは珍しく、福岡平野では初めてという。

 銅鏡は直径11・3センチで「内行花文鏡」と呼ばれるタイプ。
コウモリのような文様に、子孫繁栄を意味する「長宜子孫」の4文字が施されている。
さびもなく、鏡面に物がかすかに映るほど状態が良かった。

 中国の歴史書「後漢書」には、107年に倭国が奴隷を献上したとの記述があり、市は銅鏡と時期が重なることから「大陸との交流を考える上で貴重な資料だ」としている。

(共同)
 福岡市の仲島遺跡から、割れていない状態で発掘された銅鏡(同市提供)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/images/2017120901001135.jpg


後漢の銅鏡、完全形で出土 福岡・仲島遺跡、2世紀前半
東京新聞:2017年12月9日 07時46分