陸前高田市米崎町のドーム型植物工場「グランパファーム陸前高田」は、
10月に本県に接近した台風21号で甚大な被害を受け、閉鎖の意向を示している。

同工場は津波被災土地を利用した大規模施設園芸団地で、
産業再生特区の指定を受け、2012年8月からレタスを通年出荷。
新たな農業の可能性を生み出し、5年余りにわたり復興を後押ししてきたが、
復旧する見通しが立たなくなった。

市は29日の記者会見で今月15日に同社から閉鎖意向の報告を受けたと説明。
現在は国や県と対応を協議している。

戸羽太市長は
「新しい農業の形として継続していただきたい思いはあるが再開は難しいだろう」と語った。

同工場は水耕栽培などを行う「グランパファーム」(神奈川県秦野市、中野晴彦社長)の直営農場。
ドーム型工場12棟でレタスを1日約4千株収穫し東北地方のスーパーなどに出荷していた。
しかし、10月23日の台風21号で同地域は倒木による停電が発生。
空気でドームを膨らませる設備が停止し、強風で全12棟が壊れた。

写真:復旧のめどが立たず閉鎖の意向を示しているグランパファーム陸前高田のドーム型植物工場
http://www.iwate-np.co.jp/news/y2017/m11/d30/guranpa171130.JPG

以下ソース:岩手日報 2017/11/30
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20171130_2