2017年10月30日 14時35分 公開
「猫の島」台風で衆院選投票できず 13日連続欠航で人間の食料が不足する事態に
なお猫の食料はたっぷりあったもよう。
[福田瑠千代,ねとらぼ]

 猫がたくさん生息する「猫の島」として知られる愛媛県大洲市青島で、台風の影響により、島民が22日の衆議院選挙に参加できていなかったことが分かりました。

 期日前投票が18日に予定されていましたが、12日から行われていた定期船の点検が長引いた関係で翌19日へと延期に。ところがその後、
台風21号の影響により24日まで欠航が続くことになりました。島民は高齢者が多く、定期船が唯一の交通手段ともいえるものでした。

 島の魅力を発信するTwitter「猫の島 青島(@aoshima_cat)」を運営する小野一幸さんに話を聞いたところ、「離島の宿命ですよね。
島の人たちともしょうがないかなと話してます」と苦笑い。13日連続での欠航自体かなり珍しいとのことで、
猫の餌はたくさん備蓄されており問題なかったものの、人間の食料が不足する困った事態に陥っていたそうです。

 「猫は人間の食べ物を食べますが、人間はなかなかキャットフードを食べられませんからね……」と小野さん。
幸い島では台風による目立った被害はなく、島民も猫ちゃんたちも無事とのこと。現在は定期便の運行も再開され、食料の心配も解消されたそうです。

 大洲市選挙管理委員会に取材したところ、担当者は「こうした事態は知る限り初めて。次からはなるべく早く、公示から1日〜2日後には期日前投票を行うようにしたい」と、
今後の対応について語りました。またネット上では、天災などにより選挙が行われなかった場合に繰り延べ選挙を行うよう定めた「公職選挙法57条」に抵触するのでは? 
という声も見られましたが、「選挙そのものは市内で行われたので、公選法57条には違反しない」との説明でした。

http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1710/30/news075.html
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