信楽焼の若手作家らが陶器と「オタク文化」を組み合わせ、ロボットや戦艦、戦車など
自分たちの好きなものを表現したユニークな作品展「ファンタスティックフェスティバル」が20日、
滋賀県甲賀市信楽町長野の窯元「壺(つぼ)八」(大器の器)で始まった。

同窯元取締役の奥田大器さん(36)が、個人作家の谷陶択さん(30)と一緒に、
今年2月に幕張メッセ(千葉県)で開かれたフィギュアなどの展示販売会に陶器ロボット(高さ約15センチ)を出品。
好評だったため、ミリタリー(軍事)ものや爬虫(はちゅう)類が好きなほかの2人の作家らに声をかけて初めて企画した。

ロボットは石膏(こう)型で胴体や手足などのパーツを作り、組み合わせて焼いた。

谷さんは
「人が乗って操縦する戦闘ロボットをイメージした。
 2本足で立たせるのが技術的に難しく支えを作るなど工夫した」と話す。

大砲やレーダーも実物通りに再現した戦艦大和(全長2メートル40センチ)のほか、
旧ドイツ軍と旧ソ連軍の戦車(同60センチと同40センチ)、
ペットのトカゲやカメ用に作ったシェルター(家)など約50点が並ぶ。

奥田さんは「今後も信楽焼の枠にはまらない表現を探り、見せていきたい」と意気込む。
22日まで。
午前9時〜午後5時半(22日は午後4時まで)。

写真:谷さんが制作した陶器ロボット
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写真:全長2メートル40センチの陶器で制作した戦艦大和
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以下ソース:京都新聞 2017年10月21日 10時10分
http://www.kyoto-np.co.jp/sightseeing/article/20171021000041