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お試し移住に使う空き家。島の生活をサポートするお世話係の荒城幸子さん(右)と、いとこで実家を提供するクックとき枝さん=うるま市宮城島(プロモーションうるま提供)


 沖縄県うるま市は10月から、島しょ地域の人口減少の対策と空き家の活用を促すため、宮城島などで空き家を低料金で貸し出す「お試し移住」事業を始めている。
移住希望者に地域の雰囲気を体感してもらい、空き家の所有者にも、その活用方法を意識してもらうのが狙いだ。

 事業は移住を検討している人を対象に実施。
本年度は10〜12月末までの期間中、1組につき4〜10泊程度で宮城島や伊計島など3軒で実施する。

 料金は宿泊日数にかかわらず、1組(最大4人程度)で4千円。清掃料として一人当たり2千円かかる。
昨年度初めて実施し、伊計島の1軒で計8組20人を受け入れた。体験後、1組2人の移住につながった。

 各島には島の生活をサポートする「お世話係」もいる。
宮城島の荒城幸子さん(67)は「島に実際に訪れてみて分かることも多い。自然豊かな宮城島での暮らしを楽しんでもらいながら、移住の参考にしてもらえれば」と話した。

 市全体の人口は増加しているが、市の島しょ地域5島の人口は2007年の3917人から、10年間で20%(783人)減少。
市企画政策課が16年度に行った調査では5島に約280軒の空き家があったものの、所有者への意向調査では、空き家を貸すことに前向きだったのは十数軒にとどまった。

 市は本年度から移住促進の意義や各地の先進的な取り組みを伝える講演会などを島内で開催。
受け入れ態勢やルールづくりの議論を深め、空き家の活用意識の向上にもつなげたい考えだ。

 お試し移住の詳細や問い合わせはHP「うるまで暮らす」(http://uruma-people.com/[別ウインドウで開きます].)またはプロモーションうるま、電話(※)。(沖縄タイムス)

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沖縄)沖縄の島、空き家活用し「お試し移住」
沖縄タイムス
朝日新聞:2017年10月15日03時00分