一組のカップルが奉納の山車に乗って市役所を訪れ、婚姻届を提出した。
五穀豊穣や商売繁盛、家内安全を願う山車を運行する「講」の仲間の若者たちが、
威勢のいいかけ声と囃子はやし、踊りで2人を祝い、見守った市民共々、喜びを倍加させた。
カップルは市内の大工羽澤顕吾さん(31)、会社員近奈津美さん(33)。
羽澤さんが警備責任者を務める「清豊講」の仲間たちに、「届け出を山車に乗ってかなえたい」と願いを伝え、
運行責任者の長谷川潤さん(37)らの了解を得て、5月の準備段階から計画を練ってきたという。
午前11時前、祭り囃子を奏でながら、山車が市役所に到着。
そろいのはっぴ姿で山車の先頭に座った2人が、笑顔で事前に用意した婚姻届を手に、窓口に走った。
奈津美さんの父親で、北秋田署員の富雄さん(60)は「盛大に祝ってもらえて感謝」と、感無量の面持ちだった。
届けを終えた羽澤さんは「大好きな祭りの日に結婚できて感動している」、
奈津美さんは「すごく思い出に残る」と笑顔。
「笑い声の絶えない家庭にしたい」と口をそろえた。
結婚式は来春に予定している。
2人の願いをかなえるため、約70人の仲間たちは本来のコースより約500メートル長く練り歩いた。
長谷川さんは「町の明るい話題になった。次のカップルにも期待している」と話した。
写真:2人を乗せて大館市役所に到着した「清豊講」の山車
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以下ソース:YOMIURI ONLINE 2017年09月13日 16時52分
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170911-OYT1T50086.html