滋賀県東近江市の古民家から大正期の水洗用小便器が見つかった。
衛生陶器大手TOTO(北九州市)の前身となる会社の製品で、とても貴重だという。

古民家はかつての近江商人の邸宅で、近江八幡市の住職(46)が9年前に購入した。
離れのトイレの便器に商標があることに気づき、同社に連絡した。

便器を確認した社史資料室の担当者によると、1914〜17年に製造されたとみられる。
同社は今年で創立100周年。
「見つかったのは何かの縁ですね」

小便器は見つかったときに砕けていたが、住職が修復した。
担当者によると、同社の過去の製品などを展示するTOTOミュージアムにも、この便器は残っていないという。
住職は「時代を伝える珍しい品。大事に残していきたい」と話す。

写真:みつかった大正時代のものとみられる小便器
https://www.asahicom.jp/articles/images/AS20170903001708_comm.jpg
写真:見つかった小便器に付いていた商標
https://www.asahicom.jp/articles/images/AS20170903001709_comm.jpg

以下ソース:朝日新聞 2017年9月4日07時26分
http://www.asahi.com/articles/ASK8Z3TZWK8ZPTJB007.html