夏休み中の親子を対象にした島根県東部のダム巡りツアーが12日、開かれた。
参加者らは尾原ダム(雲南市木次町)と三成ダム(奥出雲町)、千本ダム(松江市)とタイプの異なるダムを見学。
昼食に「ダムカレー」を食べるなど“ダムづくし”の一日を過ごした。

ダムへの理解を深めてもらおうと、県技術士会青年部会が企画。
県内の小・中学生とその保護者ら24人が参加した。

国内最大級の水中放流設備を持つ尾原ダムでは、
ダム管理支所内で、通常は入れない操作室を見学したりしたあと、ダム堤体の下部へ。
ダムにためた水を流す際、近くの民家への騒音の影響を減らすため
水中放流方式を採用した構造などについて、職員が説明した。

国内初の本格的アーチダムとして土木遺産に認定された三成ダムでは、
堤体上から豪快な放流の様子などを見学。
松江市の上水道水源として建設された千本ダムでは、
堤体や浄水設備などを見学したり、「ダムカード」を自作したりした。

昼食は、奥出雲町の「佐白温泉長者の湯」でダムカレー。
同町地域おこし協力隊員の大西健太さん(23)が考案したオリジナルメニューで、
尾原ダムが雲南・奥出雲両市町にまたがっているのにちなみ、
ダムをかたどったごはんを挟んで種類の異なる具材のカレーが楽しめる趣向だ。

参加した松江市の中学1年、水津創君(13)は
「大きなダムを間近で見ることができた。ダムカレーはサバの具のほうがおいしかった」と話していた。

長島哲郎・部会長は
「この催しを通じ、科学技術を駆使して地元に作られた構造物に触れることで、
 一人でも多くの若者が将来ふるさとに残り、技術系の道に進んでほしい」と期待している。

写真:豪快な放流の様子が観察できた三成ダム
http://www.sankei.com/images/news/170813/wst1708130027-p1.jpg
写真:昼食に出された尾原ダムのオリジナルダムカレー
http://www.sankei.com/images/news/170813/wst1708130027-p2.jpg

以下ソース:産経west 2017.8.13 15:21
http://www.sankei.com/west/news/170813/wst1708130027-n1.html