運行距離は約500メートルと短く、所要時間は1分強。
異例の超短距離バスを運行させているのは、青葉山周辺で目撃情報が相次ぐツキノワグマだ。
送迎バスは大学のマイクロバス(27人乗り)を活用。
午後6時10分から10時15分まで、約15分間隔で運行する。
昨年10月から5カ月間の試行を経て、本格運行に移行した。
無料で利用できる。
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3年酒井千香さん(20)=宮城野区=は
「大学から青葉山駅まで歩くと10分近くかかる。街灯が少なく、夜道が暗いのでバスがあって助かる」と話し、
学生らの間で好評だ。
宮教大がある青葉区荒巻青葉では2016年度、ツキノワグマの目撃情報が8件寄せられた。
今年4月5日には近くの東北大青葉山キャンパスでも1頭の出没が確認された。
15年12月までは大学正門から仙台駅行きの路線バスがあったが、東西線開業に伴って廃止され、
最寄りの青葉山駅まで山中を歩く必要が生じていた。
宮教大の斉野貴浩学生課長は
「女子学生が多く、被害があってからでは遅い。
普通は歩く距離だが、不審者対策も含めて、安全確保を優先した」と説明する。
大学によると、5カ月間の試行で1日平均約126人が利用した。
講義やサークルの終了直後の利用が多かったという。
教員採用試験に向け、夜までキャンパスに残る学生の利用も見込んでいる。
東西線沿線では、東北工大も八木山動物公園駅と同大の八木山、長町両キャンパスを循環する送迎バスを運行している。
写真:宮教大からの送迎バスを降り、青葉山駅に向かう学生
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以下ソース:河北新報 2017年05月24日水曜日
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201705/20170524_13049.html