高知県の東西の港が、ブリの大漁に沸いている。
幡多郡大月町の古満目協栄組合の大敷網には、3月17日に約3千匹、19日に約2千匹。
室戸市の椎名大敷組合の定置網には19日、今季初の水揚げとなる約2700匹。
豊漁に岸壁が活気づき、ブリは早速、各地に出荷された。

19日朝、古満目漁港には、コンテナを運ぶ漁師たちの「よいしょー」という掛け声が威勢よく何度も響いた。
住民も集まり、笑顔で見守った。

組合員には1匹ずつ、おかずを意味する「さい」として配られた。
8キロ、1メートルほどに丸々と太ったブリを受け取った信田義広さん(85)=自営業=は
「刺し身が一番だが、あら炊きもいい。へら寿司(ずし)も作って、ブリ尽くしを楽しみたい」。
米沢法隆組合長は「ここ数年、これだけの漁はなかったのでうれしい。またの大漁を願いたい」と目を細めた。

室戸岬周辺では例年2〜3月ごろ、東から回遊してきたブリがかかるが、2017年、椎名の定置網には一切なかったという。
そんな中、19日朝に引き上げた網には、待ちに待ったブリ、ブリ、ブリ。
川島将さん(42)は「泳ぐ時の気泡の大きさで分かった。船上も大にぎわいやった」。

ブリは7〜10キロが中心で、10キロ超の良型も交じる。
橋本健組合長は「これまで海水温が上がらず、ブリが避けていたのでは。一安心です」とほっとした表情を見せていた。

写真:ここ数年にないブリの大漁に活気づく古満目漁港
http://www.kochinews.co.jp/image/article/650x488/87/9e982c3649f74714cdde5149af546867.jpg

以下ソース:高知新聞 2017.03.20 08:26
http://www.kochinews.co.jp/article/87047/