建物の老朽化を理由に昨年6月に43年の歴史に幕を閉じた
花巻市上町の旧マルカン百貨店の名物だった6階大食堂が20日、通常営業を再開した。

漂わせていた昭和感は花巻の象徴としてファンが多く、地元高校生が存続を求めて署名活動を展開し、
インターネット上で寄付金を募るクラウドファンディングを活用するなど、熱意の結集で果たした復活。
雪の中、大勢の人々が開店前の行列を作り、代名詞の箸で食べるソフトクリームを早速味わった。

「変わらない味だ」「これが楽しみだった」―。
惜しまれつつの閉店から258日ぶりの再開に大食堂が沸いた。
オープンセレモニー前に約120人が行列を作るほど「マルカン愛」は熱かった。

夜行バスで駆け付け1番乗りの午前6時から並んだ東京都足立区の会社員(36)は
「存続へ高校生が動いたり行動力に驚いた。外は寒いが、マルカンソフトを必ず食べる」と気合十分だった。

旧マルカン百貨店の佐々木一社長は
「私たちは全部をやろうとして断念した。1、6階だけの再開は面白いやり方。
 できるところから始めて、これから広げていけばいい。大食堂存続はうれしいし、繁盛してほしい」とエールを送った。

写真:名物のソフトクリームを箸で食べる高校生。マルカン大食堂が待望の復活を果たした
http://www.iwate-np.co.jp/news/y2017/m02/d21/sohuto170221.JPG

以下ソース:岩手日報 2017/02/21
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20170221_2