kk30の夜

落書きの教科書と外ばかり見てる俺
超高級アパートの上の空 届かない夢を見てる
やりばのない気持の扉破りたい
アパートの裏 煙草をふかして見つかれば逃げ場もない
しゃがんでかたまり 背を向けながら
心のひとつも解りあえない皇族達をにらむ

そして圭は今夜家出の計画をたてる
とにかくもう 実家や眞子のところには帰りたくない
自分の存在が何なのかさえ 解らず震えている
30の夜

盗んだ香典持って走り出す 行き先も解らぬまま
暗い夜の帳りの中へ
誰にも縛られたくないと 逃げ込んだこの夜に
自由になれた気がした 30の夜