「雅子皇后誕生」でナーバスな紀子妃… 宮邸職員に“圧迫的な”ご叱責
社会週刊新潮 2018年1月18日号掲載
https://www.dailyshincho.jp/article/2018/01220801/?all=1&;page=2

■「紀子妃」の恍惚とジェラシー(上)

「象徴」の2文字と絶えず相対し、自問自答しながら日々の公務に
あたられてきた陛下。元日には宮殿で宮内庁幹部らを前に、新年の
お言葉を述べられたのだが、

「今回はひときわ陛下のご声量が大きく、お部屋に響き渡っていました。
12月23日のお誕生日祝賀の時も同じで、お元気であるのはもちろん
『最後の日までしっかり務めを果たす』とのお気持ちが、ひしひし伝わって
きました」(参列した幹部)

 翌2日。平成に入り最多となる12万7000人が一般参賀に訪れたこの日は、
雲ひとつない晴天だった。

 が、まさしく〈一天にわかに掻き曇り〉〈月に叢雲(むらくも)花に風〉とでも
喩(たと)えるべき事態が、皇室を覆い始めているのである――。

 両陛下のご憂慮として、次代を担われる東宮家のご動静が、かねてより
論じられてきた。時に皇太子さまの“家庭内重視”のスタンスが物議を醸し、
とりわけ2003年末から病気療養に入られている雅子妃のお振舞い、さらに
愛子さまの生活習慣など、ご心痛は枚挙にいとまがなかったのだが、最も
懸念されるのは、両陛下が築き上げてきた「平成流ご公務」の行方に他なるまい。

「喜びや痛みを直に分かち合うべく全国津々浦々、労をいとわず行幸啓される
お姿に、国民は大いに共感しました。いつもご一緒にご公務と向き合われる
お姿は、平成流としてすっかり定着したのです」(皇室ジャーナリストの渡辺みどり氏)

■「新年祝賀の儀」にもお姿なし

 が、このスタイルが来年5月1日以降、踏襲されるかといえば甚だ心許ない。
なおも療養中の雅子妃は、徐々にお出ましが増えるなど回復傾向にある
ものの、いまだ“ご体調の波”を繰り返し、道半ばである。宮内庁担当記者が言う。

「年末の東宮大夫の会見では、雅子さまがにこやかにお誕生日(12月9日)を
迎えられたとの発表があったため、記者から『新年の行事出席は?』と質問が
出ました。大夫は『来年のことを言うと鬼が笑う』と前置きしながらも『まずは
天皇誕生日の儀式をきちんとお務めいただく。続いて新年祝賀の儀でしょう』
と話していたのですが……」

 果たして天皇誕生日は一部ご欠席、また三権の長などが新年のあいさつを
述べる「新年祝賀の儀」にも、雅子妃のお姿はなかった。その一方、

「10日の講書始の儀には、15年ぶりのご出席が決まったものの、2日後の
歌会始の儀は昨年に続いてご欠席。負担を考慮したのでしょうが、いまだ
ご体調の波についての説明がなされないままで、何が基準となってご出欠
が決まるのか、全く分からないのです」(同)

 すべての人を等しく愛する「一視同仁」は帝王学の基本。にもかかわらず、
ご公務の“選り好み”と言われても仕方のない状況が続いているというわけだ。(続く)