教育 社会
2023年1月18日 09:34
警察官と「リアルけいどろ」―。岐阜市柳津町丸野の柳津小学校で１７日、一風変わった不審者対応の指導が行われた。
警察官と遊べるとあって、児童は大喜び。校庭を走り回って逃げ、「助けてー」と大声を出すなど、遊びを通して身を守る行動を覚えた。
「待てー」。追いかけてくる岐阜羽島署員から懸命に逃げるのは、３、４年生の児童たち。
約２３０人が警察役と泥棒役に分かれ、始業前の２０分間、署員と鬼ごっこゲームの「リアルけいどろ」を楽しんだ。
参加者の中には、頬かむりした不審者役の教員もおり、この教員に捕まると、児童は朝礼台にいる校長先生に向かって「助けてー」と大声を上げるルールだ。
企画を発案したのは、同校学校運営協議会と同署協議会の委員を務める加藤文代さん（同市柳津町東塚）。
同校は現在、集団登校から個別登校への移行期であることから、
「署員、子ども、保護者がお互いの顔を知っていることが防犯につながり、相談もしやすくなる」と考え、署に持ちかけた。
「リアルけいどろ」は、署員４人と地域の見守り隊が参加し、保護者が見物する中で行われた。
児童を次々と捕まえた同署生活安全課の多賀章仁巡査（２４）は「子どもたちの逃げ足が速かった」と話し、一方で４年生（１０）は
「警察官は優しかった」と、これまでのイメージが変わった様子。「不審者が来たら逃げる、声を出すということを心がけたい」と笑顔を見せた。
同校では１８、１９の両日も「リアルけいどろ」を行い、全校児童７２０人全員が体験できるようにする。
https://www.gifu-np.co.jp/articles/-/186921
