現地時間7月31日にアルゼンチンの下部リーグで、
ガルメンセとデポルティボ・インデペンデンシアがブエノスアイレスで対戦。この一戦で、目を疑うような衝撃の暴力事件が発生した。
現地紙『La Nacion』や『Ole』などが伝えている。
ダルマ・マガリ・コルタディ主審の判定に、納得がいかないガルメンセのクリスティアン・ティローネは怒りを露わに。
コルタディ主審に詰め寄ろうとするが、チームメイトに取り押さえられたため、事態は収束に向かうと思われた。
しかし、次の瞬間だった。味方の制止を跳ね除けた34歳のベテランは、自分より4歳年下の女性主審の元へ、
猛牛のごとく一直線に向かい、ラリアットのような強烈なパンチをお見舞いしたのだ。
現場は騒然となり、ティローネは駆け付けた警察官に逮捕された。対して、病院で手当てを受けることを余儀なくされたものの、
大事には至らずに済んだというコルタディ主審は、
その後の取材で、問題の選手を「永久追放しなければならない」と訴えている。
「彼はどのクラブにも属すべきじゃない。暴力的な人間だわ。日常生活でもそうに違いない。
ビデオで見たけど、普通の人はこんなことはしない。私たちは殴られるためにピッチにいるわけではない。
彼が自分のしたことの代償を払うことを願う」
一方、ティローネの所属クラブであるガルメンセは、自軍の選手が犯した行為を非難する声明を発表している。
「サッカー3部リーグのインデペンデンシア戦で、ガルメンセの選手が主審の女性に身体的暴行を加えた。
当クラブは、目ざしている精神と相反するこの行為に強い拒否反応を示す。
攻撃されたレフェリーと連帯を表明し、謝罪し、あらゆる形態の暴力を根絶し、規律、仲間意識、献身、
そして何よりも尊敬と寛容といった価値を持つアスリートを育成するために、取り組みを続けることを約束する」
今年4月、近隣のブラジルでも、ヒートアップした指揮官が、女性副審の顔面に頭突きをするという、あってはならない出来事が起こっていた。
南米サッカーは過激さが売りの1つだが、それを向ける方向を履き違えては、魅力は損なわれるだけだ。
https://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=114290