https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000236244.html
クリスマスまであと1カ月となりました。感染拡大の影響で、アメリカでは深刻なサンタ不足となっています。
サンタ不足…。ホリデーシーズンを目前に控え、アメリカでは深刻なサンタ不足に頭を抱えているといいます。
その訳を「国際本物髭(ひげ)ありサンタ組合」の組合長は、こう説明。
国際本物髭ありサンタ組合、スティーブン・アーノルド組合長:「去年、我々の組織だけでも50人以上のサンタを失いました」
サンタがサンタらしく見える身体的特徴や年齢がコロナ重症化のリスク要因になっているというのです。
国際本物髭ありサンタ組合、スティーブン・アーノルド組合長:「私たちサンタのほとんどは肥満で、多くが心臓病や糖尿病を患っています。つまり私たちはコロナが重症化する爆弾を抱えているようなもの」
存命中のサンタのなかにも感染を恐れ、ワクチンを打っていない子どもたちとの接触を避けようとする人が多いといいます。
それがサンタ不足に拍車を掛けています。
アメリカでは今月18日までの7日間で、子どもの感染者数が2週間前に比べて3割増加。
日本では比較的落ち着いているコロナですが、WHO(世界保健機関)のテドロス事務局長は、どの国も危機を脱したわけではないと警告します。
WHO・テドロス事務局長:「ワクチン接種により、偽りの安心感が広がっていることを懸念します」
WHOの文字や注射器に彩られた神戸異人館の世相サンタ。
国際本物髭ありサンタ組合、スティーブン・アーノルド組合長:「ワクチンを打っても不安は不安。それで辞めてしまうんです。確実に人材不足です」
そんな訳でサンタの人件費は高騰。例年およそ2万円から3万5000円の時給は、6000円も値上がりしているとか。
一人あたりの労働時間も長くなるだろうといいます。
サンタ稼業は果たして、「労働」なのかどうか、それはまた別の問題です。