2019/7/28 10:57神戸新聞NEXT

 ここ数年、政権にまつわる疑惑が生まれては消えてきた。森友・加計学園、公文書改ざん…。国民は不都合から目を背けさせられていないだろうか−。東京新聞社会部記者の望月衣塑子(いそこ)さん(44)は、菅義偉官房長官が「あなたに答える必要はない」といら立つほど、官邸の記者会見で質問を重ねる。時に「空気を読まない」と、同業者から目の敵にされることも。望月さん、官邸で何が起きているのですか。(山崎史記子)

 −官房長官会見に通っていますが、政治担当ではないのですね。

 「きっかけは、2017年2月に発覚した森友問題です。大阪の国有地売却を巡る疑惑で、安倍晋三首相夫妻の関与が疑われました。当時の編集局長に『財務省本省も絡んでくる』と直訴し、取材チームに加わりました。その後、森友問題に続いて加計問題も浮上します。官邸は政治部がメインですが、前川喜平氏(元文部科学事務次官)ら関係者の取材を重ねる中で、全てにつながる官邸を取材したいと思い、政治部にお願いして会見に参加するようになりました」

 −官房長官会見は基本的に平日2回。官邸ホームページでも公開されています。

 「初めて出席したのは2年前の6月6日。様子見のつもりでしたが、淡々とした質疑に納得がいかず、10分以上続けて質問を重ねました。2度目は37分間に23問。その日は、会見後に官房長官が担当記者相手に行うオフレコ取材がなかったそうです。しつこく聞かれ、ご立腹だったのでしょうか」

 「2カ月後の8月末からは、質問数が制限されたり、質問途中に報道室長に妨害されたり…。今は私だけ2問までの制限付きです。それまでは、官房長官会見は記者の手が下がるまで指し続けるというルールでした」

 −会見での質問に、官邸詰めの記者から注文が付いたとか。

     ===== 後略 =====
全文は下記URLで

https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201907/0012556744.shtml