2019年6月21日 20時08分

国連が定めた「国際ヨガの日」の21日、発祥の地・インドではモディ首相が4万人の市民と一緒にヨガを披露して、ヨガによって健康の維持に努めるよう呼びかけました。

ヨガはおよそ5000年前からインドに伝わる修行法で、国連は夏至のころの6月21日を「国際ヨガの日」と定めています。

21日は世界各地でヨガのイベントが行われていて、発祥の地・インドでは全国の都市で閣僚や映画俳優などの著名人も参加して、合わせて1000万人が一斉にヨガをするイベントが開かれました。

このうち、東部の都市ランチの広場には、ヨガを毎朝欠かさない愛好家のモディ首相が姿を見せ、4万人の市民とともにヨガのポーズを披露しました。

モディ首相は演説で、「病気を予防し、健康を維持するための最も安い薬がヨガだ」と述べ、ヨガによって健康の維持に努めるよう国民に呼びかけました。

経済成長が続くインドでは、自動車の普及による運動不足などのため、糖尿病の患者数が急速に増えていて、去年、すべての国民を対象にした保険制度が導入されましたが、医療費の増大が国家予算を圧迫すると懸念されています。

モディ首相はヨガによってインドのイメージアップを図るとともに、国民の健康維持を国庫の負担軽減につなげたい思いがあると見られます。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190621/k10011964051000.html