(CNN) インド南部のテランガナ州で、大学入試を兼ねる中間試験の結果が先月中旬に発表されて以来、19人の生徒が自殺している。当局が1日までに明らかにした。

問題になっているのは高校3年生に当たる12年生の試験。答案の採点や評価を巡って保護者からの抗議が殺到し、採点の誤りが原因で落第になったという訴えが相次いでいる。大学のほとんどは、この試験を合否の判定に利用している。

中には受験したのに欠席扱いにされたり、答案を完成させたのに零点にされたという生徒もいた。

保護者らは、試験を実施した中等教育委員会とテランガナ州当局の両方に責任があると主張する。同委員会は採点を外部の企業に委託している。この企業のコメントは得られていない。

インドの教育制度に対しては、生徒を過酷な重圧にさらしているとする批判の声が上がっている。試験に合格するだけでなく、あらゆる代償を払っても期待を上回る成績をあげることが求められるためだ。

国家犯罪統計局によれば、同国では毎年数千人の若者が自ら命を絶っており、2015年は全自殺者の6.7%に当たる9000人近くに上った。専門家などは、学校での重圧が一因だと指摘している。

テランガナ州は保護者に対し、試験結果に誤りが疑われる場合は教育委員会に苦情を申し立てるよう呼びかけ、誤りが確認されれば是正すると説明している。

州警察によると、それでも4月18日に結果が発表されて以来、毎日2〜3人の自殺が報告されているという。

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