韓国国会の文喜相(ムン・ヒサン)議長は7日、従軍慰安婦について天皇陛下による謝罪の一言で問題が解決するとの見解を示した。米ブルームバーグ通信のインタビューに答えた。文議長は2004年から08年まで韓日議員連盟の会長を務めた「知日派」として知られる。

文議長は「一言でいいのだ。日本を代表する首相かあるいは、私としては間もなく退位される天皇が望ましいと思う。その方は戦争犯罪の主犯の息子ではないか。そのような方が高齢者の手を握り、本当に申し訳なかったと一言いえば、問題はすっかり解消されるだろう」と語った。

韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領(当時)は12年、天皇陛下の韓国訪問について「訪問したいのであれば、(日本の植民地支配からの)独立運動で亡くなった方々を訪ねて心から謝罪するのならよい」と発言。日本側の反発を招いた。

文議長は17年の文在寅(ムン・ジェイン)大統領就任時は特使として来日した。18年から韓国国会議長を務めている。

日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO41128270Z00C19A2EA3000/