【2月3日 AFP】香港で2日、スナック菓子工場がポテトチップス用に輸入した仏産ジャガイモに手りゅう弾が紛れているのが見つかった。警察によると、手りゅう弾は第1次世界大戦(World War I)時のドイツ軍のもので、爆発物処理班が無事に爆破処理した。

 手りゅう弾が見つかったのは、香港のスナック菓子製造販売「カルビーフォーシーズ(Calbee Four Seas)」の工場。大きさは直径8センチで、重さ約1キロ。

 香港警察幹部のウィルフレッド・ウォン(Wilfred Wong)氏は記者会見で、手りゅう弾は安全装置が解除されているが爆発しなかった不発弾だったと説明し、警察が現場で処理したと述べた。警察が発表した動画には、工場の敷地内で爆発物処理班が手りゅう弾を排水溝に入れて爆破する様子が映っている。

 ウォン氏は、これまでに収集した情報を総合した結果、手りゅう弾は輸入されたジャガイモに交じってフランスから香港に到着したものとみられると語った。

 手りゅう弾は泥まみれだったことから、香港大学(University of Hong Kong)の軍事史専門家、デーブ・マクリ(Dave Macri)氏は、第1次大戦中に塹壕(ざんごう)に投げ込まれて、そのままになっているうちに戦場は農地に変わり、約100年を経て偶然ジャガイモと一緒に「収穫」されたのだろうと語っている。(c)AFP

■香港で、菓子工場に運ばれたジャガイモに紛れ込んでいた手りゅう弾(2019年2月2日撮影、3日公開)。
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