2018年08月11日 11時32分
 東京都品川区の食品会社「由起食品」が、賞味期限切れの鶏肉を学校給食用に納入していた問題で、同社が2015年4月以降、
品川、大田、目黒区の計25校に鶏肉を納入していたことが分かった。品川区保健所は10日、同社を立ち入り調査し、仕入れや納入の状況を詳しく調べている。


 同社によると、鶏肉は川崎市の業者が冷蔵保存し、賞味期限が切れる前に冷凍保存に切り替えたもの。消費者庁は保存方法を変えた場合、賞味期限を再設定するよう求めているが、仕入れた鶏肉にはこうした措置が取られていなかった。

 鶏肉は通常の半額程度の1キロ300円で仕入れ、4割ほど安い1キロ700円で納入していた。仕入れの時点で冷蔵保存用に設けた賞味期限が1〜4週間切れていたといい、担当者は「勉強不足だった」と話した。

 由起食品に残っている記録によると、15年4月〜今年4月、合計1009キロの鶏肉が、品川区の小学校4校、中学校2校、大田区の小学校14校、中学校4校、目黒区の小学校1校に納入された。

 区は立ち入り調査で、同社に対し、倉庫内で在庫品の賞味期限を分かりやすくするように陳列することなどを指導した。

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