ソウル=牧野愛博2018年7月29日16時28分
 北朝鮮の政府機関紙、民主朝鮮は平壌・黎明(リョミョン)通りで25、26の両日に、朝鮮料理協会主催の全国犬肉料理コンテストが行われたと伝えた。
朝鮮通信が27日に報じた。北朝鮮では、7月中旬から8月上旬の酷暑の時期に、スタミナ料理として犬肉料理が好まれている。

 朝鮮通信によれば、コンテストには部門別、地域別の予選を勝ち抜いた料理人が参加。指定された時間内に、調理したスープと料理を審査した。
犬肉の水炊き、腸詰めが参加者の注目を引き、平壌タンコギ店が特等、蒼光奉仕管理局が1等になった。タンコギは「甘い肉」という意で、北朝鮮では犬肉を表す。
 脱北者によれば、犬肉は1匹あたり10万〜15万ウォンで、食堂の犬肉料理は1人前で約2万ウォンほど。
北朝鮮の市民が最も好む豚肉よりも2倍ほど高く、特別な記念日や接待などの際に食べる。公務員の平均月給は5千ウォンほどなので、犬肉がいかに高価なのかが分かる。
特等となった平壌タンコギ店は国家行事も行われる高級店で、一般市民が利用するのは「数年に一度」(脱北者)だという。
https://www.asahi.com/amp/articles/ASL7W51QWL7WUHBI01J.html