2018年2月10日 11時28分
(写真)
新たな標準服を導入する経緯について説明する和田校長(9日午後、東京都中央区で)=稲垣政則撮影


 「保護者への説明が不足していた」――。


 9日記者会見を開いた東京都中央区立泰明小学校の和田利次校長(62)は、イタリアの高級ブランド「アルマーニ」監修の標準服を導入するまでの経緯を明らかにし、
反省も口にした。ただ、「高級だからこそ大切に扱うという面もある」とし、今春の新1年生から予定通りに導入すると強調した。

 和田校長によると、標準服のデザイン変更を検討し始めたのは約3年前。「学校としてどう発展していくか考えた時、銀座に出店する有名海外ブランドも『泰明らしさ』に含まれる」と判断し、
アルマーニのほか、エルメスやシャネル、バーバリーなどのブランドにもデザインについて相談したという。交渉は和田校長が一人で進めたとしている。

 アルマーニから価格を示されたのは昨年11月。「高い」と感じたが、「色合いや素材を見たときに、これくらいはするのかな」とも思ったという。既に一部のサイズで生産準備が進んでいたため導入を決めた。

 標準服の販売店舗によると、4月の入学予定者60人のうち41人が、既に採寸と入金を終えているという。和田校長は「各家庭へ丁寧に相談を進めるべきだった」
とする一方、「高級だからこそ大切に扱うという面もあり、それが泰明らしさにつながる。理解してもらえるように努める」と強調した。

http://sp.yomiuri.co.jp/national/20180210-OYT1T50074.html