2018-01-17 10:09
【ソウル聯合ニュース】韓国の関税庁が17日発表した輸出入貿易統計によると、昨年のキムチの貿易赤字は前年比11%増の4728万5000ドル(約52億円)と集計された。


(写真)
キムチの貿易赤字額は増加を続けている(イメージ)=(聯合ニュース)


 貿易赤字が500億ウォンを超えたのは初めてで、関税庁の統計が始まった2000年以降最大規模だ。

 貿易収支だけでなく、輸出入重量の格差も過去最大値を記録した。

 昨年のキムチの年間輸入量は27万5631トンで輸出量(2万4311トン)の10倍以上多く、輸入量の99%を中国産を占めた。

 キムチの貿易収支は00年には7864万5000ドルの黒字を記録したが、中国産キムチの輸入が増加するにつれ黒字規模が次第に減少し、06年には赤字に転落した。

 中国で粉ミルクにメラミンが混入した事件など、食の安全に関する問題が相次いで表面化したことで、09年にキムチの輸入が一時的に急減し貿易収支が黒字に転じたものの、翌年再びマイナスとなって以降は貿易赤字の規模が年々拡大する傾向にある。

 韓国農水産食品流通公社(aT)はこのほど発刊した報告書で、韓国内の外食・給食業者の間で中国産の安価なキムチが広く利用されていることで、輸入規模が毎年輸出規模より大きくなっていると分析した。

 過去10年間のキムチの輸入量は、07年の21万8910トンから17年には27万5631トンに26%急増した。

 輸入キムチの価格が韓国産に比べて安いことも、輸入量の増加に一役買っている。

 aTによると、韓国産キムチの輸出単価(16年)が1キロ当たり3.36ドルなのに比べ、輸入単価は同0.5ドルにとどまった。

 輸出単価は07年以降上昇を続けているが、輸入単価は0.5ドル前後を維持している。

 輸出は最大の市場である日本向けが減少を続けていることで、輸出全体の実績に悪影響を与えている。

 aTは円安と日本国内の景気鈍化、人口減少による消費量の減少、韓日関係の悪化などの影響を受けたとの見方を示した。

 米国、香港、台湾、オーストラリアなど他の国へのキムチの輸出は増加しており、日本への輸出不振による輸出減少幅を相殺した。

http://m.yna.co.kr/mob2/jp/contents_jp.jsp?cid=AJP20180117001000882&;site=0200000000&mobile