小松隆次郎2017年12月22日21時11分

 保護司への感謝状の文言に疑問を投げかける指摘があったことを受けて、上川陽子法相は22日、文面を修正したと明らかにした。


→「地域社会の浄化に…」保護司への感謝状、文面見直しへ


 亡くなった保護司への感謝状を受け取った妻が「もう少し『あたたかみ』のある表現ができないのだろうか」と朝日新聞に投稿したのが、きっかけ。
「あなたは保護司として社会奉仕の精神をもって犯罪者の改善更生と地域社会の浄化に尽くされました」という文面だったが、
「犯罪者」を「罪を犯した人たち」に、「地域社会の浄化」は「犯罪や非行のない明るい地域社会の実現」に変更した。

 この日の閣議後会見で、上川氏は「受け取られる方やご家族の、思いや気持ちをふまえたものにするのが望ましいと考えた。(新聞投稿者には)率直な意見をいただき、感謝している」と述べた。

 投稿した竹中ヨシ子さん(74)=兵庫県=は「投稿の意見が聞き入れられることはなかなかない。意見を受け止めていただき、本当にありがたい」と語った。

 法務省によると、全部局で感謝状などを点検したが、ほかに修正が必要なものはなかったという。(小松隆次郎)

https://www.asahi.com/articles/ASKDQ4C9NKDQUTIL018.html?iref=comtop_8_06