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福岡県小郡市小板井で6月、住宅から母親と小学生のきょうだい計3人の遺体が見つかった事件。
無理心中との見立てから一転、発生2日後、妻=当時(38)=の首を絞めて殺害したとして殺人容疑で
逮捕されたのは夫の現職警察官だった。

殺人罪で起訴された元県警巡査部長中田充被告(39)=懲戒免職=は一貫して関与を否定。
証拠が乏しく目撃証言もない中で、捜査当局は妻の爪から抵抗した際に付着したとみられる中田被告のDNA型が検出され、
第三者関与の形跡もないことから殺人罪の立証が可能と判断したもようだ。

事件後、普段通り出勤し、妻の携帯に何度も連絡するなど捜査かく乱とも取れる行動をした中田被告。
妻の遺体が見つかった1階には油がまかれるなど証拠隠滅が図られた形跡もあった。

捜査本部は中田被告がきょうだい2人の殺害にも関与したとの見方を強めるが、
裏付ける直接的証拠はなく、難航。捜査は越年する見通しだ。