インド北部チャンディーガルの病院で、強姦の被害に遭った10歳の少女が帝王切開で女児を出産していたことが18日までに分かった。医師によると、母子ともに容体は安定しているという。

少女の家族は人工妊娠中絶を認めるよう求めていたが、インド最高裁は医師の診断や診察結果に基づいて、3週間前にこの訴えを退けていた。

地元紙の報道によると、少女は妊娠35週目だった。

医師によると、少女は自分が妊娠していることを知らなかった。両親は、腎結石のために手術が必要だと娘に言い聞かせ、医師から真実を告げることも拒んでいたという。

インドでは裁判所が認めない限り、妊娠20週目以降の中絶を法律で禁じている。

弁護士によると、家族が娘の妊娠について当局に相談した時には妊娠26〜27週目に入っていた。

少女はおじによる強姦の被害に遭っていた。おじは6〜7カ月にわたって少女を暴行していたとされる。この男に対する裁判は係争中。

両親は周囲の目を恐れ、生まれた子どもを養子に出すことを検討しているという。

インドでは親類や知人による性的暴行やドメスティックバイオレンスの被害が後を絶たない。政府は性的犯罪に対する罰則を強化しようとしているが、強姦事件の報告件数は2011〜16年にかけて50%増加した。

https://www.cnn.co.jp/world/35105971.html
https://www.cnn.co.jp/world/35105971-2.html
https://www.cnn.co.jp/storage/2015/10/20/fdb6dba633acc393ad58033eef010311/india-rape-protest.jpg