アムロが、シャアが、そして白いモビルスーツが帰ってくる!アニメ界に大きな影響を与えた「ファーストガンダム」の復活が現実的になった。
安彦氏は、ファーストガンダムで描かれた一年戦争とその前日譚を、コミック「機動戦士ガンダムTHE ORIGIN」として発表。15年から始まった同作のアニメ版では総監督を務めている。9月2〜29日には第5話の「激突 ルウム会戦」がイベント上映され、18年には最終話の第6話「誕生 赤い彗星」が上映されるなど、ガンダムの人気はいまだ衰えていない。
前日譚が終われば“続き”が注目される。安彦氏はデイリースポーツの取材に「本編(一年戦争)はやらないとうそだと思います。ただ、長さがはんぱないんですけどね」と語った。同席していた関係者も「現場も同じ気持ちです」とコメント。2019年に40周年を迎える「ガンダム」が最新技術で復活することになりそうだ。
安彦氏はスケジュールや予算の問題で完成度が低くならざるを得なかったファーストガンダムに心残りがあったという。「最初の作品が1番だと自分では思ってる。でも、若い人に見せようと思ってもとても見せられない」と歯がゆい思いをしていた。
しかし、アニメ版「THE ORIGIN」に携わり、製作技術の進化を実感。CGで表現されたメカにも違和感は無かったという。79年当時とは比べものにならない最先端技術の表現力に、人物、メカの表現ともに十分な手応えを感じたことで、リメークに意欲がわいたという安彦氏。「あの出来のものが40年愛されたんだから、今、このクオリティーなら今後50年持たすことができますよ」と自信たっぷりだった。
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「ガンダム」への思いを語る安彦良和氏=東京・杉並区のサンライズ本社