大手家電量販店「エディオン」の会員になりすまして商品をだまし取ったとして、大阪府警サイバー犯罪対策課は10日、詐欺と不正アクセス禁止法違反の疑いで、大阪府東大阪市西鴻池町、無職、藤山嘉崎(じゃちー)容疑者(23)ら男3人を逮捕、送検したと発表した。藤山容疑者は平成23年に中国から帰化している。

 府警によると、藤山容疑者らはインターネット上で決済できる同社のデジタル会員になりすまし、ポイントで家電を購入。京都、大阪、兵庫3府県の6店舗で少なくとも10人分のIDとパスワードが悪用され、計約41万円分のポイントが不正使用されたとみられる。

 同社のサーバーには昨年12月上旬、ログインを試みた形跡が約2400万回もあり、大半が中国からのアクセスだった。府警は、別のネット上のサービスで使われたIDやパスワードが流出し、文字や数字の並びが同じだったものが悪用されたとみている。

 逮捕・送検容疑は、昨年12月10日、大阪、兵庫両府県の2店舗で同社のサーバーに不正アクセスし、タブレット端末(販売価格約4万6千円)とゲーム機(同約3万7千円)を2台ずつ詐取したとしている。

 府警の調べに対し、藤山容疑者は「IDとパスワードは(指示役の)中国籍の男から送られてきた。商品は転売し、得た金の一部を男に送金した」と供述している。

http://www.sankei.com/west/news/170710/wst1707100108-n1.html