東京都は6日、品川区の大井ふ頭で陸揚げしたコンテナ内から、南米原産で強い毒を持つヒアリ1匹を
確認したと発表した。コンテナの積み荷は、千葉県君津市に運ばれて既に取り出されている。環境省は
君津市や関係業者にも協力を依頼し、追跡調査をしている。

 都や環境省によると、コンテナは中国・広東省の港で積み込まれ、6月27日に大井に到着。30日に
君津市に搬出し、積み荷が取り出された。作業中にアリは確認されておらず、刺されるなどの健康被害も
出ていない。コンテナを降ろした貨物船は大井を出港後、横浜、千葉、名古屋、大阪、神戸に寄港し、
台湾に向かったという。

 7月3日、コンテナ業者が大井に返却されたコンテナを点検中、内部から生きたヒアリ1匹を発見。
その場で熱湯をかけて殺処分した。連絡を受けた環境省が専門家に依頼し、ヒアリかどうかの確認を
進めていた。

 見つかったのは1匹で、卵やさなぎは見つかっていない。

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大井ふ頭で確認されたヒアリ(東京都提供)
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東京・大井ふ頭で見つかったヒアリ=4日(環境省提供)