臼杵公園のトイレに侵入したとして、臼杵津久見署は13日、建造物侵入の疑いで、住所不定で無職、
氏名不詳の男を逮捕した。トイレの屋根裏には多数の生活用品が残されており、同署は男が暮らしていた
とみて動機や生活実態を調べる。

 逮捕容疑は同日午前8時45分ごろ、臼杵市臼杵の臼杵公園にあるトイレの屋根裏に侵入した疑い。

 同署によると、男子トイレの天井にある「点検口」から侵入していたとみられる。同日朝、前日に
トイレの電気工事をした業者が市を通じて「屋根裏に人がいる」と110番通報した。男は調べに対し
「数年前から寝泊まりしていた」と話し、容疑を認めている。

 公園を管理する市都市デザイン課の担当者は「あんな所に人がいたなんて…」と戸惑いを見せた。
トイレは臼杵城跡の風情に合わせた和風建築で、屋根裏は92平方メートルと広め。大量のペット
ボトルや雑誌、タオルやシャツなどが整然と置かれていたという。点検口までは高さ2・6メートルで、
個室の壁をよじ登って入ったとみている。今後は点検口の移設を検討しているという。

 公園を使う市内の無職男性(70)は「トイレもできるし、公園内で水も飲める。過ごしやすかった
のかな」と苦笑い。市の委託でトイレを清掃している市内の女性(67)は「屋根裏なんて見ないし、
全然気付かなかった」と驚いていた。

https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2017/04/14/132125408
https://www.oita-press.co.jp/-/media/Images/oita-press/2017/04/14/201704141312h3.ashx
男が屋根裏に侵入した、臼杵公園内にあるトイレ=14日午前8時32分
https://www.oita-press.co.jp/-/media/Images/oita-press/2017/04/14/201704141313h4.ashx
男が屋根裏に侵入する際に利用していた「点検口」。テープは人が立ち入れないよう、市が貼ったもの