南アフリカのプレトリアにある人気レストランで、20歳の男が6歳の少女をレイプしたとして逮捕され、国内で波紋を呼んでいる。
南アフリカでは治安悪化が深刻で、レイプの件数も増加。国民からは「子どもに安全な場所はない」「犯罪だらけの社会になっている」との嘆きや対策を求める声が高まっている。

 26日付の地元紙スターなどによると、男は22日、子ども連れの客などでにぎわうレストランに来店。
遊具エリアで遊んでいた少女が1人でトイレに行ったところを尾行し、犯行に及んだ疑いが持たれている。

 一緒に来ていた母親が遊具エリアに少女がいないことに気づき、男子トイレにいた男と少女を発見した。
遊具エリアには、子どもの世話をする店員がいたが、遊んでいる他の子どもが多く、トイレには付いていかなかったという。

 南アフリカの警察当局は11日、昨年度の殺人事件の被害者が2万人を超え、レイプ被害は約4万件に増加したと発表。
ベキ・ケレ警察相はこうした状況を受けて、「南アフリカは戦場に近い状態にある」と述べた。(ヨハネスブルク=石原孝)

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