港の見える丘公園
>>幕末に横浜が開港した際に、イギリス軍とフランス軍が当地に駐留した。日本初のフリーメイソンのロッジも置かれた。その後、太平洋戦争後も、アメリカ軍など進駐軍がこの地を接収した。接収が解除になってから、横浜市が公園用地として手に入れ整備し、1962年(昭和37年)10月25日に風致公園として一般者が立ち入ることができるようになった。
山下公園と並んで、横浜市の観光地の公園の一つで、横浜港を見渡せる高台に位置する。ただし、見える物はあくまで本当の意味の「港」であり、横浜ベイブリッジを除くと、横浜の代表的な観光地であるみなとみらい21や関内といった地区を見下ろすことはできない。
山手地区に近く、雰囲気も山手と似ているので、家族連れやカップルも見られる。
終戦直後の1948年(昭和23年)にヒットした流行歌『港が見える丘』に因んで命名され、1962年5月8日の開園式には同曲が流れる中、横浜市長によるテープカットがなされた。園内には『港が見える丘』の歌碑が建っている。公園の一角には大佛次郎の記念館もある。
また、1969年(昭和44年)に累計150万枚以上を売り上げ、横浜の代表的なご当地ソングとなっているいしだあゆみの楽曲『ブルー・ライト・ヨコハマ』は港の見える丘公園から見た、横浜と川崎の工業地帯の夜景をイメージしたものだという。
1986年(昭和61年)より放送が開始されたテレビドラマ『あぶない刑事』の中にもよく登場している。