https://news.yahoo.co.jp/articles/4fe8e569cf495a7f48695398097d176bd9a83fcb

https://www.yomiuri.co.jp/local/kyushu/news/20240128-OYTNT50015/

国土交通省が福岡空港(福岡市博多区)で整備している2本目の滑走路が、今年秋に完成する見通しとなっていることが、国交省関係者への取材で分かった。夜間を中心とした制約が多い難工事だったが比較的順調に進んでおり、同省が予定する2025年3月末の供用開始にめどがついた。完成後は国交省所有の航空機で約半年間の飛行検査を行い、第2滑走路の安全性などを確認する。同省は新年度に供用開始日を最終決定する方針だ。

同空港は九州や中国地方西部の国際拠点空港としての役割を担っているが、滑走路は1本(長さ2800メートル、幅60メートル)しかなく、朝、夕の混雑、遅延が深刻になっている。アジアに近いため、航空需要に対応できない可能性も指摘されてきた。

同省は09年に滑走路の増設を決め、16年度に工事着手。現滑走路の西側210メートルの場所に、長さ2500メートル、幅60メートルの新滑走路整備を進めている。

航空機の運航に支障が出ないように、午後10時半から午前6時までの夜間工事が中心で、滑走路用地の地盤改良、用地造成などを行ってきた。今年9月か10月に完成する見込みだ。事業費は1643億円。

完成後は、国交省が検査用の航空機を使い、進入コースを指示する誘導電波が正しく機能しているかなど安全性を確認する。


ただ、2本目が完成しても滑走路間の距離が近く、航空機が同時に離着陸することはできないため、発着できる「滑走路処理能力」の回数は倍になるわけではなく、限定的な増加となる。

現在の処理能力は年間17万6000回(1時間に38回)だが、新滑走路の供用後は18万8000回(同40回)に増える。さらに増加させるには航空機の進入経路の変更が必要で、これができれば年間21万1000回(同45回)に増やせる。

ただ、国交省内には「2本目の滑走路ができても満杯になりかねない」との見方もあり、地元では「海上に新空港を整備する議論が再燃する可能性もある」との声も出始めている。

注目して欲しいのは

>>完成後は、国交省が検査用の航空機を使い、進入コースを指示する誘導電波が正しく機能しているかなど安全性を確認する。

これは現在既に設置済みのRWY34のILSとは
別に 西に210mずれた分を勘案して 新滑走路用にILSを設置すると言う意味であると説明を受けた。

もう1つ注目は 読売の記事の1ページ目の
最後の部分

>>空港を運営する企業「福岡国際空港(FIAC)」の桜木雅仁副社長も講演し、第2滑走路供用後も需要に対応できないとの見通しを示した。桜木氏は、福岡空港で発着可能な1日あたりの枠は550回なのに対し、23年度の夏ダイヤでは航空会社から674回分の要請があったと明らかにした。

 滑走路が2本になると、離着陸可能な「滑走路処理能力」は現在の「1時間あたり38回」から「同40回」まで増えるが、桜木氏は「需要と供給のギャップは埋まらないのが現実だ」と述べた。

 管制などを担う国交省大阪航空局福岡空港事務所の野村伸一空港長も講演し、「滑走路が2本になっても、安全は絶対的に担保しないといけない」と語った。

この野村伸一空港長の「滑走路は2本になっても、安全は絶対的に担保しないといけない 」の発言の真意は現行のビジュアルアプローチ経路では各パイロットの技量に左右され間隔が詰められない曲線進入方式を見直し誘導電波に乗り間隔を詰める事が可能な直線進入方式に依る規則的運用を指すのか? 質すと、今直ぐに何かを明言する事は差し控えさせて頂きますとのお答えでした。
でもその安全に対する認識は間違ってはいないと。。←ここ重要。