「遅すぎた」判断

 樋口氏は顧客が東京に集中していることを移転の理由に挙げ「みんなでお客さまの近くに行く」と語った。事実、工場の稼働を効率化するIoTのサービスや旅客機の座席に備え付ける映像・音響(AV)機器事業の9割近くの顧客は東京にいるとされる。

 またCNS社が手がけるサイバーセキュリティー事業では、競合他社のほとんどが東京に本社を構える。同業他社の幹部は「サイバー対策に取り組む関西企業は東京より圧倒的に少なく、大阪で事業をしてもメリットはない」と話す。

 パナソニックの東京シフトはむしろ「遅すぎた」という指摘も多い。

脱大阪を宣言 「もう限界」訴えたパナソニック・樋口泰行氏の正論
https://www.sankei.com/smp/west/news/170710/wst1707100007-s1.html