★☆・゜☆【O 医療・福祉関連B】<ノロウイルスのいろは>【札幌市】☆・゜☆★

◆◆ノロウイルスによる食中毒◆◆
ノロウイルスは、手指や食品を介し、口から人の体内に入り、嘔吐、下痢等の症状を起こすウイルスです。
ノロウイルスによる食中毒は、特に11月から3月の冬季に多く発生し、そのほとんどが調理従事者を
介した食品の汚染が原因と考えられます。
食中毒を予防するため、食品取扱事業者の方はもとより、ご家庭でも「手洗いの徹底」などの対策を心がけましょう。
ノロウイルスは、一般的なアルコールでは消毒効果が低いため、注意が必要です。

◆【札幌市】月別ノロウイルス食中毒発生状況(平成28年〜令和2年)
https://www.city.sapporo.jp/hokenjo/shoku/chudoku/images/h28r02tsukibetsu.png

◆◆ノロウイルスの基礎知識◆◆
<主な症状>
◆感染してから24時間〜48時間(平均36時間)後に、吐き気、おう吐、腹痛、下痢(水のような下痢)、
 発熱(38℃以下)などの症状が現れます。
◆通常1~3日程度で症状はなくなりますが、抵抗力の弱い子どもや高齢者の方などでは、重症化することがあります。
◆症状が治まった後も、1週間から長いときは1か月程度、便の中にウイルスを排泄することがあります。

<特徴>
◆感染力が非常に強く、少ないウイルス量(100個以下)でも感染し、発症します。
(通常の食中毒菌は、数十万から数百万個で発症)
※感染者の便やおう吐物には大量のウイルスが含まれ、例えば便の場合1g当たり数億個と言われています。
単純計算すると、0.1gの便で数百万人もの感染を起こすことが可能ということになります!!
◆二枚貝の内臓(中腸腺)に蓄積することがあります。
◆人の腸の中でのみ増殖し、食品中で増えることはありません。
◆他の細菌などに比べて熱や薬剤への抵抗力が高く、アルコール消毒などでは効果が期待できません。

<感染経路>
◆経路1:食品から人へ【食中毒】
 ノロウイルスに汚染された二枚貝を生で、あるいは十分に加熱しないで食べることにより感染することがあります。
◆経路2:人から食品を介して人へ【食中毒】
 ノロウイルスに感染した人が、手をよく洗わずに調理をすることで、手や調理器具から食品にウイルスが移り、
 この食品を食べた人が感染することがあります。近年、このような二次汚染が原因の食中毒が増えています。
◆経路3:人から人へ【感染症】
 ノロウイルスに感染した人の便やおう吐物が手につき、ドアノブやタオルなどを介して感染することがあります。
 また、おう吐物などで汚染された場所を十分に消毒しないと、残ったウイルスが空気中に飛散し、感染することがあります。
https://www.city.sapporo.jp/hokenjo/shoku/chudoku/images/norovirus02.gif

◆感染性胃腸炎(ノロウイルス感染症など)の予防と知識
https://www.city.sapporo.jp/hokenjo/f1kansen/f23norovirus1.html
◆感染性胃腸炎(ノロウイルス感染症など)の発生動向
https://www.city.sapporo.jp/hokenjo/f1kansen/f23norovirus2.html