【Short Ver.】★☆・゜【G.IT関連B】 <都道府県別デジタル度ランキング>【NRI】★☆・゜

NRIは、日本の都道府県別のデジタル度を可視化するために、
DCI(デジタル・ケイパビリティ・インデックス)という指数を2019年に開発した。
国や地方自治体がデジタル政策を立案しその結果を評価するにあたっては、
日本がどのくらいデジタル化されているのか、何が進んでいて何が遅れているのか、
大都市圏と地方部ではデジタル化にどのくらいの差があるのかなどを可視化することが極めて重要だからだ。

アンケート調査は、2021年7月に全国の15歳〜69歳までを対象にオンラインで実施、
各都道府県について性年齢別割り付けを行ったうえで400サンプルずつを集め、日本全国で18,800サンプルとなった。

【参考資料1:DCIの構成要素】https://i.imgur.com/NXE8A67.png
◆ネット利用 https://i.imgur.com/3vnzHZS.png
◆デジタル公共サービス https://i.imgur.com/ARcOeOD.png
◆コネクティビティ https://i.imgur.com/Rfk9e8T.png
◆人的資本 https://i.imgur.com/XjilLQp.png

【参考資料2:都道府県別DCI(2021年7月)】
https://i.imgur.com/SJIhvLY.png
https://i.imgur.com/G6yQHHk.png
https://i.imgur.com/qznVDzZ.png

【参考資料3:DCI4区分地域分布(2021年7月)】
https://i.imgur.com/fT37AAF.png

【参考資料4:構成要素別 都道府県TOP10(2021年7月)】
https://i.imgur.com/GIUhDPG.png

【参考資料5:DCI変化率とデジタル格差(2020年→2021年)】
https://i.imgur.com/OKXxQNf.png
https://i.imgur.com/TNSqB8P.png

【参考資料5:DCI変化率とデジタル格差(2020年→2021年)】
https://i.imgur.com/3CfYipt.png

◆DCI4区分地域分布◆
デジタル度が最も高い第1グループは、首都圏から中京圏、京都、大阪と地理的にもつながっていて、
その周辺に第2グループが存在する。第3グループはさらにその周辺にひろがり、
第4グループは北海道・東北(宮城県を除く)と山口県、および九州の3県(大分県、熊本県、鹿児島県)が該当している。
そして第1グループと第4グループの差が最も大きいのは「コネクティビティ」である。
コネクティビティには、有線・無線通信インフラの整備度に加えて、
市民がPC、スマホ、タブレットなどの情報端末をどのくらい保有しているか(アンケート調査より把握)
が反映されているのだが、2021年7月時点において、日本国内のデジタル格差が最も大きい領域は、コネクティビティということになる。

◆2021年はほとんどの県でDCIスコアが上昇◆
次に1年前(2020年7月)から今回(2021年7月)へのスコア変化を見てみよう。
ご覧いただくとわかるように、ほとんどの県でDCIはこの1年間に上昇している(縦軸でプラスの領域)。
DCIが下がっているのは東京都、広島県、千葉県、熊本県の1都3県だけである。

今回のDCIランクで上位に入っている神奈川県、埼玉県、愛知県はこの1年間のデジタル化の進展が大きかった。
そしてこの1年間で最もデジタル化が進んだのが宮城県であり、前回の46位から今回は24位へと順位を大きく上げている。
さきほど広島県のDCIが中国地方の他県と比べて低いことを指摘したが、に広島県以外の中国地方のDCIはこの1年間で
上昇しているのに対して、広島県のスコアが停滞したことがその理由として挙げられる。

このようなダイナミクスについても可視化できることがDCIの特徴である。
DCIによって、ある時点における自県の相対的なポジショニングだけでなく、他県との相対的な変化スピードの比較も可能になる。