パナソニック 乾電池の生産を移転へ
03月25日 07時02分
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20210325/2000042939.html

パナソニックは、大阪・守口市の工場で行っている乾電池の生産を大阪府南部の貝塚市にある別の工場に移転する方針を固めました。

関係者によりますと、パナソニックは大阪・守口市にある「守口工場」で行っている乾電池の生産について、移転する方針を固めました。
この工場は▼建設から60年余りがたつなど電池の生産拠点としては老朽化が進んでいることや、▼市の条例で、敷地内の緑地化を進める必要があることから、会社では、移転が必要だと判断しました。
移転先は貝塚市にある二色の浜工場です。
二色の浜工場では▼202212月から順次、生産を開始していく計画で、乾電池の生産に携わっているおよそ140人の従業員は移転したうえで雇用は維持されるということです。
守口市にある工場では時計などに使われるボタン電池などの製造を続けることにしています。
パナソニックにとって電池事業は柱のひとつで、電気自動車向けの生産を強化する一方、ヨーロッパでは家庭向けの乾電池の需要が伸び悩んでいることから事業を撤退することを決めています。
ただ、国内向けの乾電池についてはシェアも高く、ブランド力があることから会社では収益は見込めるとして貝塚市での生産を継続していく方針です。