>>623
丁寧に説明すると、
大阪の中心街は心斎橋・難波の辺りで淀川に近い梅田はもともと軟弱地盤の何も無い湿地帯だった。
どうでもいい土地で墓場も沢山あって、梅田も埋田という地名だったのをイメージの悪さから梅田に改名されたほど。
京都への延伸も考慮して北側の淀川近くの何も無い土地を重視されて大阪駅は作られた。
大阪駅が出来たことで何もなかった梅田の街は発展していった。
大阪の地元民からすると大阪と言えばミナミだったのが、大阪駅という鉄道の玄関口の発展とともに梅田の存在感は増していき、玄関口のキタと居間のミナミという二極になっていった。
名古屋で例えるなら名駅と栄になるな。
新幹線が誕生するまでは梅田は国鉄の玄関口として存在感があった。
しかし大阪では新幹線が梅田をスルーして新大阪を作ることになってしまったことで、玄関口としての梅田の役割が新大阪に奪われることになって玄関口としての役割は弱まることになった。
遠距離(全国区)の新幹線は新大阪、大阪駅は関西ローカル向けとなり、新大阪が全国区の玄関口となっていった。
長らく大阪の玄関口として発展してきた梅田はそれ以降も重視され、逆に新大阪は梅田を立たせるために軽視されてきた。
これが全国区では新大阪の方が有名なのに新大阪の何も無い問題というギャップを生むことになる。
逆に関西や大阪では有名な梅田は全国区では新大阪から中心街の心斎橋・難波へ行く動線によりスルーされることになった。
このように梅田は関西圏の在来線では今も便利な存在で重視されてるものの新幹線という全国区からは色々な意味でスルーされる存在となった。
それが大阪のジレンマとなっている。

最近は新快速などで便利な梅田は目的地としても重視される街になっていっている。
それまでミナミは中心街として居間として成り立っていたのが梅田の中心街化と居間化によって梅田一極集中の流れになり重心が梅田に移っている。
玄関口の新大阪と、居間の梅田になったことで、重心は梅田以北にどんどん北上へ。
このように新大阪、梅田、難波は、足の引っ張り合いの関係というから大阪は悲惨なんだよ。