全国的に人口の減少傾向が続くなか、神奈川県は2006年に大阪府を抜き全国2位になるなど、人口増加の傾向が続いてきました。これは転出者数から転入者数を引いた「社会増減」の数字が高いため。しかし出生数から死亡数を引く「自然増減」では減少が続き、2019年前後には人口が減少に転じると予想されています。そのまま人口減少が進めば、予想される2050年の人口は約810万人。2016年現在の人口は約915万人ですから、100万人以上の減少となります。

どうなる?2050年超高齢化社会
年齢3区分の人口推計
出典:県政策局作成資料より作成

ひとりの女性が生涯に生む子どもの数である「合計特殊出生率」は全国的に減少傾向。とくに神奈川県は全国平均の1.32を下回る1.23という低い水準となっています。一方で高齢者の数は、全国平均を上回る速度で増加。2016年現在、高齢化率(人口に占める65歳以上の高齢者の割合)は20%を越え、すでに超高齢社会を迎え始めていますが、2050年には高齢化率が36.4%まで上昇。これにより、さまざまな問題を引き起こされることも予想されます。