Fラン大学出身者は戯けだからきちんとした都市の定義を知らない
きちんとした都市の定義とは

「都市」の定義はマックス・ウェーバー(Max Weber 1864年ー1920年)やルイス・ワース(Louis Wirth 1897年ー1952年)のものが有名です。
ウェーバーとワースは同じような「都市」の定義を提示しました。両者の共通点は次の通りです2。

ウェーバーとワースによる「都市」の定義
家屋が連なる定住地であること
大量の人口が密集している土地であること
多くの住民が商工業労働者であること
住民同士の親密な関係が欠落していること

これは欧米における都市の定義であるので、日本に置き替えると
日本社会において「都市」の原型は近世期に確立しています。具体的に、日本社会の近世期には、次のような歴史があります。

幕藩体制のもと政治的に安定した状態で、城下町や宿場町などの「マチ」が誕生した
「マチ」には防災、防疫、ゴミの処理等の相互扶助システムが確立した。

そして、日本社会における「マチ」は2度の波をうけることで「都市」へ発展していきます。
日本社会における「マチ」は2度の波をうけることで「都市」へ発展していきます。

「マチ」から「都市」への発展:第一の波
第一の波は、
1920-1930年代における産業化と資本主義化の影響のもと、地方行政機関の再編成を意味します。
第二の波は、
1950-1970年代の高度経済成長期を意味します。
この時期の日本社会は、
敗戦に伴う社会体制の変革、石炭から石油へのエネルギー革命、交通網の整備などによる産業化と工業化(たとえば、太平洋ベルト)
貿易の再開による農産物の価格低下
という特徴があります。
これらの社会的影響を受けて、都市部の人口は1950年37.5%→1965年68.1%→1975年75.9%に達します。