大学の都心回帰が進んでいる

当初、郊外型キャンパスは「空気が綺麗」 「キャンパスが広い」「自然が多い」と
受験生に評判がよく、マスメディアでも大変に評判が高かった。
また、鉄道会社にとっても都心への通勤ラッシュとは逆の、郊外への朝の大量輸送が期待できるメリットがあった。

しかしバブルが崩壊し、都心の地価が下がったことに加え、少子化で郊外キャンパスが敬遠されるようになった。
また、キャンパスが郊外へ分散した大阪大学や広島大学などは、都心部に若者が減り、
都市活力の低下が指摘されるようになるなど、郊外移転が推奨されていた時期とは全く逆の動きが現れたのである。