>>81
(続き)
ある時、仏教以外の宗教を信じている若者が、
ブッダのところへやってきて、散々、悪口雑言ののしりました。

ブッダは、それをずっと黙って聞いておられます。

そして、悪口が終わると、静かに尋ねられました。
「お前は、祝日に、家族や親戚の人達を、招待し歓待することがあるか」
「そりゃ、あるさ」
「親戚がその時、お前の出した食べ物を食べなかったらどうするか」
「食べなければ残るだけさ」
「私の前で悪口雑言ののしっても、私がそれを受けとらなければ、その罵詈雑言は誰のものになるのか」
「いや、いくら受けとらなくとも、与えた以上は与えたのだ」
「それは与えたとは言えない」