【地域と食のトリビア】なぜフグは大阪で6割も消費されているのか?
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大阪でフグの消費量がダントツに多い理由として、もう一つ意外なことがあります。
それは、フグを捌く”職人”の数が、多いからだと言われています。
と言っても、それが消費量の多さの原因というのは、「鶏と卵」にも思えます。

しかし、それには思わぬ背景がありました。

実は、フグを捌く資格は、都道府県別に定められています。
(参考:一般社団法人 全日本ふぐ協会 作成資料) しかもその「取得の難易度」にはかなりの差があります。

なんと、東京では「資格試験」があるのに、大阪では「講習会の受講」のみで資格が得られるようです。
しかも大阪では「調理免許」も不要。これはかなり大きな差と言えるでしょう。

とはいえ、当然のことながら、どの都道府県でも今やプロが捌いたフグを食べたことによる中毒や事故は、大阪だけでなく全国どこでもほとんど起こっていないとのことです。
(参考:厚生労働省統計より)
調理できる職人を数多く育てやすくしたのは、美味しいものを逃さない”食道楽”な関西の食文化を支える賢いシステムだと言えるでしょう。